周囲の人にも尋常性乾癬を理解してもらおう

尋常性乾癬の患者は増えているといわれ、その症状に悩んでいる人は多いです。

皮膚に多くの皮疹ができるために人に感染すると誤解されやすいのですが、尋常性乾癬について周囲の人にも理解してもらうことは治療を進めていくにあたってとても大切なことです。

【温泉やプールは大丈夫】

乾癬が「感染」をイメージさせること、皮膚の皮がボロボロとはがれる状態などを見て触るとうつると思っている人が多いようです。

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乾癬はウイルス性のものではありませんので、人にうつることは絶対にありません。

そのため温泉やプールに一緒に入っても何ら問題ありません。

【理髪店や美容院も大丈夫】

定期的に理髪店や美容院に通うのは清潔を保つためにも良いことです。

しかし頭皮に感染ができていると嫌がられるのではないかと心配する人も多いです。

乾癬はうつることはありませんので、このことを理容師さんや美容師さんにきちんと伝え、理解してもらえば大丈夫です。

ただ、シャンプーやセットの時に、頭皮に強い刺激を与えると悪化する可能性があるのであまり刺激を与えないようにしてもらいましょう。

【乾癬は遺伝するの?】

尋常性乾癬にかかったら、自分の子供に遺伝するかもしれないと心配する人がいますが必ず遺伝するとは限りません。

体質は親子で遺伝する可能性はありますが親が乾癬だったら子もなるということはありません。

発症するのはストレスなどの外的因子や高血圧などの内的因子が関係しているのです。

自分自身がしっかりと尋常性乾癬のことを理解し、それを周囲の人にわかってもらえるよう、包み隠さず話をして治療していきましょう。

尋常性乾癬にかかってしまったら治らないの?

尋常性乾癬は皮膚が赤くなって盛り上がり、やがてうろこ状のかさぶたのようなもので覆われてそれがボロボロとはがれる病気です。

昔はまれな病気でしたが、食生活の欧米化やストレスの増加などで患者が増えてきています。

尋常性乾癬はかかってしまったら治らないのでしょうか。

【かかってしまったら】

尋常性乾癬にかかってしまったら、まず皮膚科に診てもらいましょう。

最近は良い治療法も出てきており、症状を軽快する治療が可能になってきました。

尋常性乾癬は、良くなったり悪化したりを繰り返していくので、良い状態をできるだけ長く保つような治療法が選択されます。

【完治しないのか】

尋常性乾癬にかかったら、完治しないのでしょうか。

残念ながらまだ根本的改善方法は見つかっていません。

しかし良い治療法が出てきていますので、適切な治療を行えば症状が出なくなる可能性はあります。

症状が出ない状態を長く保つためにも、体調をいつもベストにしておくことは大切です。

【食生活の見直しとストレスを溜めないこと】

尋常性乾癬の症状をできるだけ出さないためには、薬などでの治療はもちろんですが、食生活の見直しやストレスの排除などがとても重要です。

肉など脂っこいものばかりを好んで食べていたり、仕事や人間関係などのストレスが溜まっていたりすると乾癬の症状が出やすいです。

規則正しい生活を送り、ストレスは適度に発散するようにして治療を続けると、良い状態が長く保てると言われています。

尋常性乾癬とは気長に向き合っていきましょう。

尋常性乾癬の効果的な治療

医学の進歩により、尋常性乾癬の治療もだんだんと変わってきたようです。

尋常性乾癬の治療は今のところ4種類あります。

それは外用療法、内服療法、光線療法、生物学的製剤です。

それぞれの内容についてまとめました。

【外用療法とは】

外用療法は、尋常性乾癬の患者さんに最もよく行われている治療法です。

ステロイドや活性型ビタミンD3の塗り薬を患部に塗る方法です。

より良い効果を得るために、医師の指示通りに塗ることが大切です。

全身に広がった皮疹に塗るのが面倒だから塗る回数を減らしたりする人がいますが、それだと悪化する可能性があります。

【内服療法とは】

内服療法とは飲み薬での治療です。

外用療法で十分な効果が得られないとか、皮膚の炎症が全身に広がっている場合などに選択されます。

レチノイド(ビタミンA誘導体)やシクロスポリンという免疫異常を抑える薬があります。

【光線療法とは】

光線療法は、人工的に紫外線を照射してつらい皮膚症状の改善を図るものです。

プーバ療法とナローバンドUVB療法の2種類があります。

【生物学的製剤とは】

生物学的製剤とは、新しいタイプの薬です。

TNFα阻害薬やインターロイキン阻害薬があります。

点滴や注射で投与するものですが、これらを投与している間は感染症にかかりやすくなるので注意が必要です。

【どの治療法にするかは医師と相談】

乾癬の症状の出方は人それぞれで、薬の効き方も個人差があります。

どの治療法を行うかは医師と相談して最良の方法を選択するようにしましょう。

単独で行うかいくつかを組み合わせるかは医師の判断となるでしょう。

尋常性乾癬になった時に気をつけたいこと

乾癬患者の多くが尋常性乾癬ですが、これは良くなったり悪化したりを繰り返すもので、長い付き合いをしなければなりません。

普段の生活の中で気をつけたいことを挙げておきますので、悪化させないようにしましょう。

【皮膚に刺激を与えない】

尋常性乾癬は、皮膚に炎症を起こして皮がポロポロとはがれます。

無理に皮をはがしたり、お風呂で強く擦ったりするのはいけません。

皮膚への刺激は、乾癬を悪化させることになりますので注意してください。

皮膚を引っかいたり傷つけたりすると、症状がない場所でも乾癬ができることがあります。

【感染症に注意】

風邪やインフルエンザ、扁桃腺炎などの感染症にかかると乾癬が悪化することがあります。

熱を出すこともあるかもしれませんが、熱が長引いたりすると乾癬が全身に広がる恐れがあります。

感染症にかからないよう、普段から予防をしましょう。

【お酒やたばこは控える】

尋常性乾癬は、不規則な食生活も影響しますが、お酒やたばこもあまり良くないと言われています。

特に痒みがある時のお酒は控えるようにしましょう。

また、たばこは乾癬だけでなく健康のためにも吸わない方が良いとされています。

【ストレスのない生活を】

尋常性乾癬にかかってしまったら、長期に渡って治療していかなければなりません。

規則正しく、ストレスのない生活を送ることで尋常性乾癬の症状を和らげることができます。

ストレスをゼロにするのはほぼ不可能ですが、うまく発散する方法を自分なりに見つけておけば良いでしょう。

尋常性乾癬が慢性化するとどうなる?

乾癬の人の大半は尋常性乾癬と言われていて、皮膚が炎症を起こしてうろこ状にポロポロと皮がむける症状があります。

頭皮を含む全身に発生する可能性があり、痒みも伴うことがあります。

放置していて自然に治ることはほとんどありません。

【必ず全身にできるわけではない】

尋常性乾癬は、皮膚に皮疹ができるのですが、頭皮から顔、体など人によっては全身にできる場合があります。

しかし、必ず全身にできるものではありません。

症状がひどい場合は皮疹同士がくっついて大きなものになりますが、それほど大きくならないこともあります。

痒みはアトピーほどひどくないことがほとんどです。

【症状が慢性化したらどうなる】

乾癬の症状が慢性化するとどうなるのでしょう。

爪乾癬といって爪が凸凹になってしまうものや、関節症性乾癬、膿疱性乾癬などに移行することがあります。

関節症性乾癬は、皮膚症状に加えて強い関節痛があるものです。

リウマチと間違えられやすいのですが、血液検査をすればはっきりします。

膿疱性乾癬は乾癬の中でも症状が重いもので、難病に指定されています。

尋常性乾癬と治療法はほぼ同じですが、毎日の生活リズムを整え、ストレスや疲労を溜めないようにするのが一番良いようです。

治療でステロイド軟膏を使うことになりますが、それと同時に生活習慣の見直しもするようにしましょう。

【慢性化しないように】

慢性化してしまわないように、医師の指示に従って治療を進めていくことが大切です。

慢性化してしまうと症状も重くなりますし、完治させるのも大変になってくるので注意してください。